シャンプーの頭皮に良い成分・悪い成分はなに?
頭皮に合ったシャンプーの選び方を解説

シャンプーはアミノ酸やノンシリコンなど多くの種類があり、それぞれ使用している成分が異なります。自身が使用しているシャンプーの成分とその頭皮への影響を正しく理解しているでしょうか。自身の肌質に合っていないものを使えばベタつき、かゆみといった頭皮トラブルの原因になります。シャンプーに使われている成分と髪・頭皮への効果を解説します。

シャンプーの種類と構成する成分

まず自分が普段使っているシャンプーボトル裏の成分表を見てみましょう。現在は含まれるすべての成分を記載するよう義務付けられているので、成分表を見れば何からできているのかがわかります。

成分表は含有量が多い順に記載されていますので、多くのシャンプーでは最初にある水が主成分ということになり、全体の50%ほどを占めています。その次に記載されているのがメインとなる洗浄剤ですが、これに注目してください。良いシャンプーか否かはどのような洗浄成分を使っているかに左右されます。

洗浄成分とは

シャンプーの30%~40%を占める洗浄成分を知らなければ、良いシャンプー選びはできません。そもそも洗浄成分とは一体なんでしょうか。これは界面活性剤という汚れを落とす成分で、大きく5つに分けられます。

  1. 1.市販の90%のシャンプーに使われている高級アルコール系(ラウリル硫酸Na、ラウリル硫酸カリウムなど)
  2. 2.髪にやさしく質感がよくなる言われるアミノ酸系(ココイルグルタミン酸,、ココイルアラニンなど)
  3. 3.洗浄力と安全性の高い石鹸系(ラウリン酸Na、オレイン酸Na、ステアリン酸Naなど)
  4. 4.保湿力の高いベタイン系(コカミドプロビルベタイン、 ラウロイルプロビルスベタイン、 ココアンホ酢酸など)
  5. 5.洗い上がりがマイルドな天然系(カゼイン、レシチン、サポニンなど)

とそれぞれに特徴があります。本記事ではシャンプーの種類が多く知名度も高い1.と2.について解説します。

ダメージが少なくおすすめなアミノ酸シャンプーとは

近年注目されているアミノ酸シャンプーとはどんなものでしょうか。代表的な洗浄成分であるアミノ酸系界面活性剤は、髪へのダメージが抑えられることで知られています。髪の毛の成分であるタンパク質は18種類のアミノ酸で構成されているので、髪にとって同質で馴染みやすいのです。

また人間の肌と同じ弱酸性なので、アルカリ性シャンプーのように皮膚へのダメージがありません。さらに必要な皮脂は残し、過剰な皮脂や汚れのみを落とすという選択洗浄機能があるため、洗いすぎて頭皮がカサつくという心配もないのです。

頭皮に悪い成分は?

市販品の多くにはラウリル硫酸Na、ラウリル硫酸カリウムなどの成分が表記してありますが、これらは高級アルコール系界面活性剤の代表的なものです。「高級」とありますが、洗浄力が非常に高く泡立ちも良い上に安価なので、使用している人が非常に多いのです。

一方でその洗浄力が高すぎるため、頭皮に必要な皮脂までも奪ってしまい、それを補おうと皮脂が過剰に分泌され、それをさらに奪い…と言う悪循環になりどんどん頭皮を傷めてしまいます。頭皮が傷むとフケや湿疹、薄毛などの問題を生じます。これらの洗浄力の強すぎるシャンプーを避けるだけでも頭皮の健康状態はぐっと改善します。

シリコン・ノンシリコンシャンプーとは

またシリコンシャンプーはどうでしょうか。シリコンは界面活性剤ではなく髪に膜をつくるコーティング剤です。悪者扱いされることの多いシリコンですが、それはなぜなのでしょうか。

シリコンシャンプーは良くないとされる理由としては、毛穴を詰まらせてしまうことが挙げられます。しかしこの点は近年多用されている揮発性シリコンであればクリアできます。もしすすぎが不十分で頭皮に残ってしまっても、揮発するので消えてしまいます。

それよりもシリコンが髪をコーティングする際の働きが問題になります。コーティングすることによってツヤが生まれ手触りも良くなりますが、剥がれ落ちる際に髪のキューティクルを傷つけてしまいます。またコーティングしていると髪に入ろうとする栄養分が浸透しないので、長期間続けていると髪自体がやせ細ってしまいます。トリートメントなどをする場合にはシリコンシャンプーの使用は控えたほうがいいでしょう。

とはいえ、コーティングするのはシリコンだけではありません。椿油など天然のコーティング剤でも剥がれ落ちる際にはキューティクルを傷めます。しかし合成物質であるシリコンと異なり髪の補修機能がある場合もあるので、よく成分を確かめる必要があります。

ノンシリコンとうたっていても、シリコン以外のコーティング剤を使っていれば結果は同じです。ノンシリコン=安全と安易に考えてはいけないのです。

頭皮にやさしいシャンプーの成分の選び方

では頭皮に優しいシャンプーとはどのようなものでしょうか。オススメはやはり先述のアミノ酸シャンプー。洗い上がりの質感も良く低刺激なため、頭皮に痒みがあったりカサつきが気になったりする場合にも使えます。さらに髪の栄養となるたんぱく質を与えてくれるので、洗いながら傷んだ髪を修復できる優秀さです。

デメリットは、原量が高価なためどうしても値段が高くなることです。アミノ酸とうたっていても安価なものは、アミノ酸洗浄料が少量しか含まれず、その他の安価な洗浄成分が多く含まれている場合があるので、成分表の何番目にアミノ酸系成分が記載されているかを確かめてから購入しましょう。

また高級アルコール系洗浄成分のシャンプーより泡立ちが悪いので、ゆっくり丁寧に洗い、しっかりとすすぐ必要があります。頭皮に良いシャンプーでもすすぎ残しがあっては逆効果です。仕上がりも髪がぺったりしてしまったり、逆に収まりが悪くなったりすることもあります。各メーカーのハリやコシを出すタイプやしっとりタイプなど、髪質に合わせたラインから選ぶといいでしょう。

ベタイン系もアミノ酸同様に両性界面活性剤の1つで、洗浄力を保つために酸やアルカリを中和してくれます。保湿成分があり、髪のパサつきが気になる場合はおすすめです。アミノ酸系よりも泡立ちがいいのも特徴です。

こちらは高級アルコール系界面活性剤と併用されることも多いので、注意して成分表示を見る必要があります。

成分については日々研究が進み、多くの成分がシャンプーに使われています。すべてを覚えようとするのではなく避けるべきまたは髪にやさしい成分を覚えておけば、シャンプー選びはずっと楽になるでしょう。

まとめ

多くのシャンプーの中から自身の髪と頭皮にあったシャンプーを選び出すのは困難ですが、ここで述べた成分の知識があれば、ある程度は絞れるのではないでしょうか。自分の使うものが何から作られどのような影響があるのかを知っておくことは、頭皮ケアをする上で重要になります。