かゆみを伴うフケの原因と、その対策法を伝授!

頭皮のかゆみやフケは、なぜ起こってしまうのでしょう?頭皮トラブルの4大原因とされるのが、①乾燥 ②マラセチア菌の増加 ③感染症 ④ストレスの4つ。それぞれの違いを見分ける方法と対策、どんなシャンプーをどのように使えばいいか、詳しく解説します。

フケ・かゆみの4大原因とは

大事な会議中でも、デートの最中でも、前触れもなく襲ってくる頭皮のかゆみ。ムズムズ感に耐えられずにかきむしってしまうと、肩にはびっしり粉雪のようなフケが…。「毎日一生懸命、頭を洗っているのになんで!?」とお悩みの方は多いと思います。その原因とされているのが、以下の4つです。

原因① 頭皮の乾燥
年齢を重ねると顔にシワができるのと同じように、お肌の一部である頭皮からも水分を蓄えているセラミドやNMF(天然保湿因子)、コラーゲンなどが減っていくため、特に40代以降は乾燥しやすくなります。また、季節的な空気の乾燥も大きな要因。加えて、日光が当たりやすい頭皮は、常に紫外線による乾燥の危険にさらされています。では、乾燥が続くと、どうなるのでしょう?頭皮の水分量が減り、表面をバリアしている角質層が剥がれます(フケ)。すると地肌は、外部からの刺激を受けやすい「敏感肌」になってしまいます。やがて角質層に守られていた“かゆみを感じる神経”がむき出しになり、かゆみが起こることがあります。
原因② 菌の増加
人間のお肌や頭皮には、いくつもの常在菌がいます。そのひとつが、「マラセチア菌(癜風菌)」です。アクネ菌とともにニキビの原因菌として知られ、湿度と皮脂が大好きなカビの一種です。マラセチア菌が頭皮で増えすぎてしまうと、頭皮のターンオーバー(新陳代謝)が異常に速まり、頭皮の細胞片がまだ出来上がっていないうちにフケ状に剥がれ落ちます。すると地肌はバリア機能が低下した状態になり、炎症を起こすのです。菌が増える原因としては、脂っこい食事や過食、ストレス、過労、睡眠不足などが挙げられます。
原因③ 感染症(例:シラミ、水虫など)
ここ数年、シラミの感染が広がっているというニュースを目にした方も多いのではないでしょうか?アタマジラミは、髪の毛に寄生して、頭皮から血を吸い、かゆみや湿疹などを引き起こします。昭和初期から徐々に感染者が減少したはずなのに、平成になって増えている原因として、海外旅行でシラミを持ち帰った人から感染が広がっているのではないかといわれています。予防には、普段から寝具・ブラシ・タオルなどを人と共用しない、寝具はこまめに替え、掃除機をかけるといった対策が重要です。また足にできる水虫が頭皮に感染して、フケ・かゆみの原因になる場合もあります。これはその昔、「しらくも」として知られていたカビの一種による感染症です。感染ルートは、水虫菌の付着した指や爪で頭をかくことだと言われていますが、一説にはペットを家の中で飼う人が増えたことも、感染増加の原因になっているとか。その他、最近ではトリコフィトン・トンズランス菌という新型水虫も出現しています。毛の内部、毛根部に入り込んだ水虫はとても治りにくく、外用薬+内服抗真菌剤で治療します。
原因④ ストレス
ストレスを抱えていると、人は緊張状態から汗をかきやすくなります。また、不規則食生活、睡眠不足が続くと肌荒れが起こるのは、頭皮でも同じです。フケやかゆみが起こりやすくなるだけではなく、足りない潤いをなんとか別のものでカバーしようと皮脂を分泌するので、「乾燥してるのに皮脂でベタベタ」「汗と皮脂で頭がにおう」といった現象も起こりやすくなります。

症状から原因を見極める方法

方法① パラパラとフケが肩に落ちる
細かくパラパラしたフケが肩に落ちてくる場合は「乾性フケ」を疑ってください。「空気が乾燥する冬になると、頭皮がかゆい、髪がパサつく」「夕方近くなるとフケ・かゆみが増える」という方、また「リンスをよくすすいでいるにも関わらず、細かいフケやかゆみが出る」という方は要注意です。アトピー性皮膚炎でフケに悩まされている場合も、乾燥肌に分類されます。
方法② 地肌が赤くただれている
地肌が赤くただれて、カサカサのフケと少し大きめのベタベタしたフケが混在している場合、脂漏性皮膚炎の可能性があります。皮脂がカビ(マラセチア菌)などによって分解されてはがれ、頭皮に炎症が起こっている状態です。「洗髪してもすぐにかゆみやフケが出る」「夕方になると髪が束になるほど脂っぽくなる」「背中や胸にニキビができている」「鼻や耳のまわりにカサカサした炎症がある」「髪の生え際の肌がむけている」といった症状が、見分けるポイントになります。
→詳しくはこちら(脂漏性皮膚炎のコンテンツへ)
方法③ 髪の根元のフケが取れないor一部分だけ髪が抜ける
シラミが寄生している場合は、成虫の死骸や、頭をかいてはがれた皮膚がフケに見えます。見分けるポイントは、「髪の根元に卵がついているかどうか」。シラミは、耳のすぐそば、襟足のあたりなどの髪の根元1cm以内に産卵します。一見するとフケのような白や茶色の粒ですが、フケと明らかに違うのは、ふっくらして光沢があり、爪でしごいても動かないことです。目の細かい櫛と、スミスリンシャンプーなどシラミ専用グッズで駆除する必要があります。一方、水虫はどうでしょう。白いかさぶたや、頭皮のにおいがありますが、一番特徴的なのは「一部分だけ髪の毛が薄くなり、そこに細かいフケがみられる」点です。この脱毛斑の中に生えている毛は抜けやすく、特にトリコフィトン・トンズランス菌が原因の場合は、毛が根元で切れて黒い点のようにポツポツと残って見えます。「湿疹だろう」と誤ってステロイド軟膏などを使用すると、おできにように化膿することがあるので要注意。必ず皮膚科専門医で治療を受けましょう。
方法④ 環境を変えると治るなら、ストレス性の可能性
「よく眠れる日が続くと症状が軽くなる」という方は、ストレスによって地肌や髪が老化の危機にさらされているのかもしれません。バランスよく食べ、十分に睡眠を取り、呼吸法やスポーツなど、自分に合ったリラクゼーションの方法を見つけてください。

フケ・かゆみ対策 のための頭皮ケア方法

スキンケアと同じく、原因にあった地肌ケアをすることで、頭皮環境が改善する場合があります。原因が乾燥だと思われる場合、下記の方法を試してみてください。

  • ・シャンプーの種類を低刺激に変える
  • ・シャンプーに重曹を混ぜる
  • ・髪の洗い方と頻度を見直す
  • ・塩素の入った水を避ける(シャワーヘッドなどで除去)
  • ・肌や粘膜の乾燥・老化を防ぐビタミンAやビタミンEを意識してとる
  • ・洗髪後に頭皮の乾燥を防ぐコンディショナーやローションを使う
  • ・部屋の湿度を上げるため、加湿器をたく

マラセチア菌による脂漏性皮膚炎が疑われる場合は、下記を試してみてください。

  • ・シャンプーの種類を抗真菌剤(成分)入りなどに変える
  • ・シャンプーに重曹を混ぜる
  • ・髪の洗い方と頻度を見直す
  • ・洗髪後は必ずドライヤーでしっかり乾かす
  • ・毎日のヘアケア剤・整髪料の使用は頭皮が回復するまでやめる
  • ・ストレスをためない
  • ・塩分・油分・肉類・香辛料をとりすぎないよう心がける

選ぶべきシャンプーの種類と洗い方の注意点

皮脂や常在菌は本来、悪いものではありません。頭皮の水分と皮脂がバランスよく保たれて、そこに常在菌が適度にすんでいるのが健康な頭皮の姿です。ところが「フケ・かゆみがある→汚れと脂をしっかり取れば治る」と思い込み、1日に2回以上もスースーする刺激の強いシャンプーで、爪を立ててゴシゴシ洗っている方がいます。これでは全くの逆効果。頭皮はとてもデリケートです。角質層を爪でこすると炎症を起こしたり、ますます乾燥してバリア機能が低下するなど、悪循環に陥ってしまいます。

また、シャンプーは朝に1回、夜に1回行うのがおすすめです。夜のシャンプーでは、日中にかぶったホコリや汚れ、そして溜まった皮脂を寝る前に取り除きます。睡眠中は成長ホルモンが分泌され、頭皮のダメージが修復されます。その時間に、頭皮が清潔な状態にしておくことが大切です。

眠っている間に溜まった皮脂は朝のシャンプーでを洗い流すようにします。起床後は、洗髪直後に比べて皮脂量が約4倍となると言われています。頭皮トラブルの予防のためにも、朝の頭皮の状態に合わせたケアをするようにしましょう。ではどのようなシャンプーを選び、どのように洗えばよいのかご紹介します。

頭皮にやさしいシャンプーの方法

頭皮の専門家が推奨する「正しいシャンプーの方法」をご紹介します。

  • ①:洗髪前にブラシか手ぐしで髪のもつれをほぐす
  • ②:指の腹を使ってシャワーでよくすすぐ
  • ③:500円玉大のシャンプーを両手になじませる
  • ④:1度目は「髪を洗う」感覚で後頭部から順にシャンプー(順番は、頭の後ろ⇒頭の脇⇒頭頂部⇒すすぐ)
  • ⑤:2度目は「頭皮をマッサージする」感覚で、指の腹を使ってシャンプー
  • ⑥:時間をかけてヌルつきがなくなるまで丁寧にすすぐ

選ぶべきシャンプーの種類

フケやかゆみがあるのは、「頭皮トラブルがある状態」といえます。石油系の界面活性剤、ラウリル硫酸ナトリウムなどが含まれた高級アルコール系男性用シャンプーは、洗浄力が強いため使い続けると、頭皮の皮脂を取りすぎて乾燥し、フケやかゆみの原因となる場合もあります。また頭皮が傷ついている場合は、バリア機能はなかなか回復できません。

また洗った後に髪がきしみやすい石鹸シャンプーも、刺激が強すぎる場合があります。天然由来の界面活性剤を使用しているため、頭皮に優しいと思われがちですが、アルカリ性の成分により髪の毛のキューティクルを開いてしまい刺激が強すぎる場合もあります。また、石鹸シャンプーならではの石鹸カスが残りやすいというデメリットもあります。しっかり石鹸を落とさないとフケの原因となるので注意しましょう。

すでにフケなどの頭皮トラブルがある場合は、刺激の少ないアミノ酸シャンプーを選ぶのがおすすめです。アミノ酸由来の界面活性剤を使用し、髪の毛と同じ弱酸性なことから、髪の毛のキューティクルを開いてしまうこともないため、優しく洗浄力がマイルドです。アミノ酸系シャンプーは、ドラッグストアなどで販売されていますが、高級アルコール系シャンプーの方が多く売られています。見分け方として、成分表にラウロイルグルタミン酸、グルタミン酸TEA、ココイルグリシンK、ココイルグルタミン酸、ヤシ油脂肪酸などが記載されているものを選ぶと良いでしょう。

また皮膚炎が原因の場合は、有効成分(抗菌・抗炎症作用など)のある薬用ヘアシャンプーを選ぶのもおすすめです。

頭皮の炎症に効く薬用シャンプー

洗髪によって頭皮環境を整えることを提案してきたアンファー株式会社が、このほど発売した「DメディカルbyスカルプD」(以下:Dメディカル)は、頭髪専門クリニックのドクターたちとの共同研究から生み出した薬用スカルプシャンプー(医薬部外品)。薄毛に悩む方たちが薄毛と同時に抱えている症状には、「フケ・かゆみ」と「敏感肌」という頭皮トラブルが多いことに着目し、その改善を目的としています。大きな特徴は、独自開発した次世代アミノ酸系洗浄剤「アミノウォッシュ+(プラス)」で、不要な皮脂と汚れだけを取り除き、うるおいは残すことを可能にした点です。次に2種類それぞれ、お悩みに合わせて処方を変えている点もポイント。乾燥による敏感肌に効果的な「アラントイン」、フケ・かゆみの原因となるマラセチア菌に有効な「ミコナゾール硝酸塩」などの有効成分が、より“ピンポイントで効かせる”ことを可能にしました。

フケ・かゆみは 頭皮のSOS。今すぐできることは?

フケ・かゆみに悩んでいる方は、まずは今すぐ洗いすぎ!をやめましょう。次に上記を参考にしながら、現在の症状を観察してください。原因がわかってきたら、次はシャンプーの選び方と、洗い方の見直しを!フケやかゆみは「頭皮のSOS」ととらえて、体の内側から地肌ケアを心がけましょう。ストレスをため込まないことも、頭皮の健康にはとても大切ですね。