頭皮のかさぶたが治らない!かゆみを抑える対処法

頭皮のかさぶたには、主に「白」「黄色」「赤」の3種類があります。それぞれ、皮膚がはがれたもの、膿・出血によるものです。治す方法は、かゆみを抑え頭皮の健康を取り戻すこと。それぞれの詳しい原因と対処法について解説していきます。

アナタのかさぶたの種類はどれ?

白いかさぶたのようなもの

赤い炎症を起こした頭皮の上に白いかさぶたが覆いかぶさっている状態です。角質層がまとまってはがれ落ち、フケとなります。

黄色いかさぶたのようなもの

頭皮のかゆみが気になり掻きすぎることによって傷ができ、リンパ液が出てきた状態です。リンパ液が増えると頭皮がじゅくじゅくし、雑菌が繁殖しやすい環境になってしまうため悪化しやすいのも特徴です。

普通のかさぶた

血液でできるかさぶたです。引っ掻いたりして頭皮が傷ついてしまった場合にできます。

頭皮のかさぶたの原因

頭皮にかさぶたができるのは、外的要因で傷ができてしまった場合を除くと、頭皮の健康状態が悪くなっていることが原因です。ではなぜ悪化するのでしょうか。いくつか原因をあげて説明していきます。

・ターンオーバー周期の乱れ(白いかさぶた)

ターンオーバーとは皮膚がうまれかわるサイクルのことです。皮膚には表皮・真皮・皮下組織があり、表皮の一番下にある基底膜から新しい皮膚が生まれ、それが分裂を繰り返しながら28日間かけて上へ上へと押し上げられ、表皮の一番上にある角質層になります。このターンオーバーの乱れが早くなると、未熟な状態の皮膚が表面に出てしまいます。そのため肌のバリア機能が低下して乾燥しやすく、敏感な肌になってしまいます。逆にターンオーバーが遅くなってしまうと、肌表面に角質が残った状態になるため肌がくすんで見え、ごわつく肌の原因になります。アトピー性皮膚炎は肌のターンオーバーが早すぎて、肌が刺激を受けやすくなりかゆみを引き起こします。

・白癬(白いかさぶた)

白癬菌が毛穴に入り込むことによる頭皮の水虫感染です。頭皮がかゆくなったり、大量のフケが出たりします。白癬菌はカビの一種で、湿度が高くしめった場所を好みます。ターンオーバーが乱れて肌のバリア機能が弱くなっていれば、当然こういった菌にも感染しやすくなります。

・皮脂の過剰分泌による脂漏性皮膚炎

皮脂が過剰に分泌されると、毛穴や頭皮にいるカビ菌の一種であるマセラチア菌が異常繁殖しやすくなります。マセラチア菌は皮脂を好み、分解する過程で遊離脂肪酸を出します。その多量に出た遊離脂肪酸が分解されず酸化することにより、頭皮にダメージを与え皮膚炎を引き起こし、フケやかさぶたが出るようになります。

・かゆみを我慢できず掻くことで悪化

脂漏性皮膚炎などもそうですが、炎症がおきかゆみを我慢できずに悪化させてしまう方は大変多いです。かさぶたは基本的に傷を治そうと作られるものなので、かゆみなどが原因ではがしてしまいがちです。そのためずっと治らず、さらには傷に雑菌が入り、リンパ液が出てきてしまうこともあります。

かゆみの原因

乾燥やトラブルにより肌のバリア機能が弱まることで皮膚が外部からの刺激に弱くなり、少しの刺激でも肌が敏感に反応しかゆみが起こります。頭皮に合わないシャンプーを使い続けることで、過剰に皮脂を取ってしまい乾燥の原因となったり、反対に皮脂が過剰に分泌されることもあります。すすぎが足りないと、頭皮に残ったシャンプー剤が毛穴に詰まり、アレルギー反応を起こして炎症を起こす可能性もあります。このようになると、かゆみの原因になることもあります。また、かゆみのある箇所を掻くことで知覚神経を刺激し、さらにかゆみを感じさせるヒスタミンという物質が放出されます。こうしてかゆみは広がっていきます。

頭皮のかさぶたを治す方法

・病気を改善する

乾癬は赤い発疹の上にフケなどが出てくる症状の病気です。表皮の細胞が異常な速度でうまれかわることにより、どんどん皮膚がはがれ落ちてしまいます。皮膚に炎症が起きますのでかゆみが生じます。

・正しいシャンプーをする

間違った洗髪により、皮脂や汚れがついたままの頭皮や、洗いすぎて乾燥してしまった頭皮はトラブルが起きやすい状態になってしまいます。また、間違った洗髪方法は頭皮の状態を悪化させます。頭皮に合ったシャンプーを使い、正しい方法で洗髪することで頭皮の健康を取り戻しましょう。

・食生活や生活リズムを正す

食生活のバランスが悪いと栄養が頭皮に運ばれなくなります。生活リズムが乱れ、寝不足や就寝時間が遅いと、ターンオーバーが正常に行われなくなります。頭皮の状態を改善したい場合には、バランスの取れた食事と、早寝早起きをこころがけましょう。正しい生活を送ることで体が健康になり、皮膚にもよい影響をもたらします。

・かゆみを抑える

かゆみがある場合は、できれば病院で炎症やかゆみを抑える薬を処方してもらいましょう。病院に行けない場合には、薬局で市販されている抗炎症剤などの使用をおすすめします。治すためには掻いて悪化させないことが大切です。

掻くのが原因の場合は皮膚科へ

かゆみは我慢するのがなかなか難しい症状です。特にアトピー性皮膚炎ですと、我慢しがたい激しいかゆみがあります。掻くことで皮膚に傷がつき、さらに敏感で弱い肌になってしまうので、まずは掻かないですむ方法を考えましょう。アトピー性皮膚炎はもちろん、その他の皮膚炎などによるかゆみを落ちつかせるためには、皮膚科で薬を処方してもらいます。かゆみがひどい場合にはステロイド剤を処方されることが多いです。即効性はありますが、副作用が強いので常用は避けて使用します。抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤などの内服薬は、続けることによってかゆみをやわらげるので続けて服用します。

頭が触れるものに除菌スプレー

頭皮がしめっている状態だと雑菌が繁殖しやすくなります。帽子やヘルメットをよく被る方は、清潔に保たれていない状態のものを使うことで雑菌が繁殖しやすくなり、頭皮が荒れてしまう場合があります。枕カバーも毎日使うものなので、雑菌が繁殖しやすいアイテムの1つでもあります。帽子や枕カバーは毎日洗うか除菌スプレーできれいな状態に保ちましょう。また、帽子は頭皮を紫外線から守り頭皮のダメージを軽減させますので、清潔なものを使って活用しましょう。

刺激の少ないシャンプー選び

シャンプーが原因で、頭皮のかゆみが起こってしまう場合があります。このような場合、刺激の少ないシャンプーに変えることで、改善が期待できます。
刺激の強いシャンプーとして、ラウリル硫酸Naなどの合成界面活性剤を使った高級アルコール系シャンプーは、敏感になった肌には洗浄力が高すぎる恐れがあります。また、石鹸シャンプーは比較的刺激が少ないものの、洗浄力が高いので皮脂を流しすぎてしまったり、石鹸素地を使うことで石鹸カスが頭皮に残ってしまいやすかったりと、頭皮のトラブルを引き起こしてしまうことがあります。

上記のような洗浄力が強すぎるシャンプーは、頭皮の皮脂を取りすぎてしまい、乾燥を引き起こすことでかゆみ、フケの原因となることがあります。皮脂を取りすぎると、自己防衛のため頭皮が皮脂を過剰に分泌させてしまい、皮脂が詰まってしまいます。皮脂が詰まるとかゆみ、脂性のフケのかたまりを発生させることも。乾燥や皮脂の過剰分泌は、初期の段階で対策をとることが大切です。放っておくと、抜け毛や薄毛など重大な頭皮トラブルに繋がることもあります。そうならないためにも、しっかりと自分の頭皮の状態に合うシャンプーを選ぶようにしましょう。

また、シリコン成分が多量に配合されているシャンプーは、頭皮にシリコンがついたままになってしまうことで地肌にかゆみを与える場合があります。パラベンやフェキシエタノールなどの保存料や香料も刺激になる場合がありますので、できれば入っていない方が好ましいです。成分表示は配合量が多い順に書かれていますので、上位にどのような成分が書かれているか参考にしてもよいですね。かゆみなどが発生し、頭皮が敏感になっているときはなるべく、肌にやさしいシャンプーを使うようにしましょう。例えば、アミノ酸系シャンプーは、髪の毛や肌と同じアミノ酸由来で出来た界面活性剤を使用しています。そのため洗浄力がマイルドで、刺激が他のものより少ないと言われています。成分としては、ココイルメチルアラニンNa、ラウロイルメチルアラニンNaなどと書かれています。このような、洗浄力の強すぎない、刺激になる添加物が少ないシャンプーを選びましょう。頭皮にかかる負担を減らすことができ、かゆみなどのトラブルが緩和することが期待できるでしょう。

頭皮にやさしい洗髪方法を

  1. 髪を洗う前にかならずブラッシングをします。ここで髪についた汚れが取れます。
  2. シャンプー前にお湯で予洗いをします。お湯でしっかりと洗うことで汚れが落ち、シャンプーの泡立ちがよくなるので、シャンプーの量を最小限にできます。お湯の温度は熱すぎると皮脂を流しすぎてしまい乾燥を招くので38°くらいがよいでしょう。
  3. シャンプーを泡立てて頭皮を洗います。手で泡立ててから、髪の毛ではなく頭皮に泡をのせ、指の腹で頭皮をマッサージするように洗います。洗い終わったらしっかりと流します。流し残しがあるとかゆみの原因になります。
  4. コンディショナーを毛先部分にのみつけます。コンディショナーは髪にうるおいを与え指通りのよさを出すために使うので、頭皮には必要ありません。コンディショナーを落とすときは丁寧に流します。
  5. 洗髪後はタオルドライをしっかりと行います。ごしごし拭くと頭皮と髪のダメージに繋がりますので、やさしく水気を取るように使いましょう。その後ドライヤーで乾かします。

自然乾燥は絶対NG!適切なドライヤーのかけ方

ドライヤーは髪の毛から10センチ以上離して行います。近くで使うと熱風が当たり、髪の毛はもちろん頭皮の乾燥も招きます。髪の毛の生えている向きを意識して上から下にドライヤーをかけると、キューティクルが整いやすいです。また乾かすときは髪の毛ではなく頭皮を乾かすイメージでドライヤーをかけます。髪の毛をブロックに分けて下から乾かしていくと、頭皮まで乾かしやすくダメージも最小限ですみます。乾き具合は8割程度を目安にします。頭皮はほぼ乾いているけれども、毛先には少しだけしっとり感が残っている状態がベストです。

体の内部から改善!食事・運動

・食事

脂肪の多い食事や砂糖のたくさん入ったお菓子は、皮脂の分泌を増やし、頭皮の状態が悪化しやすい環境を作ってしまいます。野菜や肉・魚などをバランスよく摂ることで体の中から健康にしましょう。肌を整えるビタミンB6やビタミンB2はレバーや納豆などに多く含まれるので、意識して摂るとよりよいです。

・運動

適度な運動をすることで血行がよくなり、頭皮環境の改善が期待できます。軽いウォーキングなど、運動をすることはストレスの解消にも役立ちます。

まとめ

頭皮のかゆみとかさぶたについてまとめてまいりましたがいかがでしたか。頭皮のかゆみやかさぶたがひどい場合には我慢せず、病院へ行き薬を処方してもらいましょう。かゆみに耐えられず掻くことで炎症やかさぶたが悪化していくこともあります。症状が軽ければ、シャンプーを変えたりすることで改善することもあるかもしれません。しかし、自己判断はやめた方が無難です。頭皮の状態が改善しても、心身共に健康になれるように食生活や生活リズムに気をくばり、肌の状態を整えることが大切です。