脂漏性皮膚炎を治すためのシャンプーの選び方と洗髪方法

脂漏性皮膚炎を改善するのに一番手軽な方法はシャンプーです。ただし、脂漏性皮膚炎は完治しづらいと言われており、シャンプーだけで治る可能性は低いため、ほかの対策と組み合わせて治しましょう。脂漏性皮膚炎に適したシャンプーや洗髪方法をご紹介します。

脂漏性皮膚炎とシャンプーの関係

脂漏性皮膚炎とは皮脂が過剰に分泌されることで皮膚に湿疹などの炎症を起こしてしまう病気です。脂漏性皮膚炎は皮脂分泌の多い頭や顔などに起こりやすいとされています。頭皮付近に固まりで出てくるフケやかゆみ、炎症を感じる方は脂漏性皮膚炎の可能性があります。原因として考えられているのはマセラチア菌というカビ菌です。シャンプーが不十分で皮脂の多い頭皮環境や、洗いすぎてしまうことで頭皮が乾燥し、敏感になった頭皮を守ろうと皮脂分泌が過剰に行われることで、マセラチア菌の好む皮脂がたくさんある環境が出来上がります。マセラチア菌は皮脂などが多い環境を好み増殖しますので、皮脂の分泌を正常に保てるよう正しい洗髪を行いましょう。また合わないシャンプーを使うことにより頭皮の症状が悪化してしまうこともあります。脂漏性皮膚炎を避けるには頭皮に優しく、きちんと殺菌洗浄してくれるシャンプーを選ぶ必要があります。

シャンプーを変えれば完治するのか?

シャンプーを変えただけでは脂漏性皮膚炎の完治は困難です。しかし、脂漏性皮膚炎の悪化を軽減したいのであればシャンプーを肌にあうものに変えることは有効であると考えられます。脂漏性皮膚炎で炎症が起こってしまっている肌は外部刺激に弱い上にかゆみなどを伴います。そのためかゆみのある部分にはステロイド剤などの炎症に効果のある塗薬を使用します。ステロイド剤は、炎症がひどくかゆみが我慢できない場合などに処方されると思いますが、強い薬でもあるので常用は避けた方が無難です。併せて原因である真菌を殺菌するニラゾールローションなどの抗真菌剤を使用し治療していきます。ニラゾールローションに即効性はありませんが、1カ月位使い続けることによって効果が期待できます。治療法として、炎症に効果のある塗薬と、真菌を殺菌する抗真菌剤を併せて使用するのが効果的です。しかし自己判断はせず、病院できちんと診察を受け、処方された薬を使用するようにしましょう。また慢性化もしやすいため、少し良くなったと感じ体調やストレスなどですぐに悪化してしまう場合もあります。医師や専門家の指示に従って治療を行うことが大切です。

自宅でできるシャンプー以外の対策

1.バランスの良い食事
お菓子などの甘い食べ物や脂肪分の多い食生活を送ると皮脂の分泌が増えてしまうので、バランスの良い食生活を心掛けましょう。特に野菜などをしっかりと摂り、ビタミンを摂取することが大切です。
2.生活リズムを正す
生活リズムが乱れることで、肌のコンディションが乱れ皮脂分泌が盛んになってしまう場合があります。22時から2時までは肌が活発に生まれ変わりますので、できればこの時間はしっかりと睡眠をとると良いでしょう。
3.紫外線
紫外線は肌の刺激になりますのでなるべく避けた方が良いです。皮膚が敏感になっているため、炎症やかゆみがひどくなる恐れがあります。
4.ストレス
ストレスにより、体の免疫が下がり脂漏性皮膚炎になってしまう場合もあるようです。ストレスを発散できる趣味や運動などを日々の生活に取り入れ、ストレスがたまりすぎないように気をつけましょう。
5.市販の薬
上記でご紹介したような生活を心掛けるのが一番ですが、ビタミンを摂ることが難しいようであれば、ビタミン剤を使用するのも良いでしょう。特にビタミンB群の摂取を心掛けると良いようです。病院でビタミン剤が処方される場合もあります。病院に行く時間がなく、どうしてもかゆみに耐えられない場合かゆみなどを抑える外皮薬も発売されています。ステロイド剤はかゆみを抑える力が強いですが副作用もありますので、もしステロイド剤を選ぶのなら常用を避け早めに病院を受診しましょう。

脂漏性皮膚炎に適したシャンプー

ミコナゾール硝酸塩やケトコナゾールの抗真菌剤の入ったシャンプーが脂漏性皮膚炎にはおすすめです。抗真菌剤はマセラチア菌などの真菌を殺菌します。ケトコナゾールの配合されたシャンプーは国内では市販されていません。ケトコナゾールや医薬品ですので医師の処方が必要になります。医師からの処方がない方でどうしても購入したい方は個人輸入になります。成分が強いため使用する回数が週2回までと制限されています。国内で販売されているミコナゾール硝酸塩配合のシャンプーは、日常使えるように作られていますので比較的安全ですが、中にはステロイド剤と似た作用を持つグリチルリチン酸ジカリウムが配合されているものがあります。日常使えるように配合されたものですので、そこまで神経質になる必要はないと思いますが、副作用もあるという説がありますので心配でしたら避けた方がても良いでしょう。ミコナゾール硝酸塩配合のシャンプーは大きなドラッグストアやインターネットで購入できます。価格はおよそ2000円から3000円くらいです。医師から処方された場合は使用する頻度などを医師に確認の上使用しましょう。毎日使うのにおすすめのシャンプーは、洗浄力が優しく頭皮を清潔に保ってくれるシャンプーです。アミノ酸系洗浄剤を配合しているシャンプーは洗浄力がマイルドなので使いやすいでしょう。頭皮が敏感になっている時ですと、刺激のある成分が負担になってしまう場合があります。成分表を確認し、刺激が強いとされるフェキシエタノールや石油系の合成界面活性剤を避けるようにしましょう。また、よくパラベンフリーなどと書かれた商品を見かけますが、このパラベンとは保存料の一種です。そのため、パラベンフリーの商品はなんとなく肌に優しい感じがします。もちろんパラベンなどの保存料もできるだけ避けた方が良いですが、パラベン無添加のものにはフェキシエタノールという別の保存料が入っているものも多くあります。パラベンよりも肌への刺激が強いとされているので、パラベンだけに気をとられないよう注意が必要です。

抜け毛や細毛にも効くシャンプーとは

脂漏性皮膚炎になると毛穴に皮脂がつまることにより、脱毛しやすくなります。また頭皮の状態が悪化し、十分な栄養が髪に与えられないため細毛が気になる方もいます。全体的に髪のボリュームが足りないと感じるようになる場合もあるので、早めに対応が必要です。シリコンの入ったシャンプーは髪の手触りをなめらかにしてくれますが、頭皮までコーティングしてしまうことにより毛穴をつまらせてしまう場合があります。ですので、頭皮や毛穴を綺麗に洗ってくれるノンシリコンシャンプーを選ぶのがおすすめです。頭皮の状態を健やかにしてくれるシャンプーを選ぶことで髪の毛も元気になります。

市販のシャンプーでも効果はあるのか

市販のシャンプーは脂漏性皮膚炎のために開発されたシャンプーではないため、効果を期待するのは難しいでしょう。そうは言っても価格の問題もありますよね。どうしても市販のシャンプーが良い方は、頭皮ケアなどを考慮しているシャンプーなどを中心に、自身の頭皮に合うシャンプーを探してみましょう。頭皮ケア系のシャンプーですと500円くらいから購入できます。少し価格は高くなりますが、市販のアミノ酸系のシャンプーも洗浄力が優しく頭皮に負担をかけづらいので、こういったものを選ぶと良いと思います。

頭皮に負荷をかけない洗髪方法

頭皮に負担をかけず洗うには正しい洗髪方法が必要になります。脂漏性皮膚炎で調べると色々な情報が出て来ますが、基本的には医師の指示に従うことが必要です。ニゾラールローションをシャンプーに混ぜても良いと指導する医師もいるようですが、混ぜる量など医師の指示に従って使うようにしましょう。またインターネットで検索すると、肌が弱い方に向けて酢シャンという方法が出て来ます。こちらはお湯などで薄めた酢で洗髪をするというものです。お酢は頭皮に負担をかけませんし殺菌効果がありますので、肌の弱い方には試しやすい方法です。酢シャンで頭皮を清潔に保つことは可能かもしれませんが、脂漏性皮膚炎が進行している方は、皮膚の炎症が起きているため、酢シャンでの改善は難しいでしょう。というのは、酢には殺菌作用はありますが、炎症を抑える力がないからです。予防として活用するのは良いかもしれませんが、合う方と合わない方がいますので様子を見ながら行いましょう。

正しいシャンプーの仕方

1.髪の毛を濡らす前に必ずブラッシングをします。
髪の毛についたほこりなどの汚れはブラッシングでほぼとれると言われています。
2.まずお湯でしっかりと髪の毛を流します。
予備洗いをすることで髪の汚れはほとんど落ちると言われていますし、その後のシャンプーの泡立ちも良くなります。シャワーの温度は38℃前後がおすすめです。頭皮や髪の毛は熱に弱いため、熱過ぎると刺激となってしまいます。また、お湯がぬるすぎたり、水のような温度の場合は、皮脂がきちんと洗い流せない可能性があります。
3.シャンプーを手のひらにつけしっかりと泡立てます。
泡立てたシャンプーを頭皮につけて洗っていきます。髪の毛を洗うのではなく、頭皮を洗うということを心掛けます。爪をたてず、指の腹でマッサージするように洗うのがポイントです。
4.すすぎはしっかりと時間をかけて丁寧に行いましょう。
洗い残しは頭皮のトラブルの原因になります。丁寧に洗い流しましょう。シャンプー剤は頭皮にとって刺激物でもあります。特に生え際は流し残しが多くなりやすく、場合によってはニキビなどの原因にもなります。すすぎは、美容院などでも3分ほど時間をかけてしっかり根元から洗い流しています。自分で洗う時も、そのくらいの時間を目安にすると良いでしょう。
6.コンディショナーを髪先の部分にだけつけます。
頭皮にはつけないようにしましょう。
7.コンディショナーを流します。
8.しっかりと頭皮を乾かしましょう。
頭皮が濡れていると雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。ドライヤー前に、まずはしっかりとタオルドライをしましょう。この時、タオルでごしごしと頭皮をきつく擦ったり、髪の毛同士を摩擦で刺激することがないようにしましょう。髪の毛のキューティクルは、濡れている時は開き、刺激に弱いため、強くこすったりしてしまうと傷んでしまいます。丁寧に包み込むようにタオルで乾かしましょうす。こうすることで、ドライヤーの時間を短縮でき、頭皮や髪の毛への負担も減らせます。ドライヤーをかける時には冷風のみで乾かすのは時間がかかり雑菌が繁殖しやすいので、温風で乾かします。髪の毛ももちろん乾かしますが、頭皮を乾かすようにドライヤーをかけるようにしましょう。頭皮も髪の毛も熱に弱いため、ドライヤーは近づけすぎず、頭皮から離してかけます。毛先は熱風を当てすぎると乾燥の原因になりますので気をつけましょう。

湯シャンには効果があるのか

シャンプーなどの洗浄剤を使うことなくお湯で洗う湯シャンは、乾燥が気になる方や頭皮が弱い方などからは、良いという声も上がっています。シャンプーの強い洗浄力を避けることで頭皮の乾燥が落ち着く場合があるからです。しかし湯シャンは、皮脂が多い方、脂性フケが出ている方にはおすすめできません。シャンプーをしないことで皮脂がとれずフケが悪化したという声もあります。脂漏性皮膚炎の方は皮脂を落とすことができず、炎症やかゆみが強くなることもありますので、頭皮を清潔に保てるようシャンプーを使用することが必要です。

シャンプーは1日に2度、朝と夜に行うことが理想的です。夜のシャンプーでは、日中についた髪ほこりや皮脂などの汚れを。朝のシャンプーでは、睡眠中に溜まった皮脂を洗い流すようにしましょう。

まとめ

脂漏性皮膚炎についてまとめてまいりましたがいかがだったでしょうか。シャンプーをしっかりとしているのにフケや皮脂で悩んでいるという方は、一度お使いのシャンプーや洗髪方法を見直してみましょう。また頭皮の状態によっては、市販の薬を使用したり病院に行ったりすることも解決の近道になります。一人で悩まず、一度相談されてみてはいかがでしょうか。また偏った食生活やストレスなどが原因となることもありますので、生活リズム整えることも必要です。少しでも早い治療を心掛けましょう。