フケの治し方~頭皮を守るシャンプー方法と効果的な治療薬~

フケを治すために毎日できることの1つは「シャンプーを見直すこと」。洗い過ぎやすすぎ残しがフケの原因になっている可能性もあります。また、早く改善させるためには治療薬を併用するといいかもしれません。正しいシャンプー方法と治療薬について解説します。

フケには2つのタイプがある!それぞれの原因と見分け方について

フケの正体は、頭皮の角質がはがれ落ちたものです。人間の皮膚は一定の期間で生まれ変わるようになっています(ターンオーバー)。正常なサイクルでこのターンオーバーがされている時にはがれ落ちる角質は、肉眼では見ることのできないほど小さなものになります。しかし、このサイクルが何らかの要因によって乱れてしまうと目に見えるくらい大きなフケとなってしまうのです。

>フケの原因の詳細

また、フケには2つのタイプがあります。パラパラ乾燥した乾性フケと、べたつく大きな脂性フケです。乾性フケは乾燥が原因、脂性フケは皮脂過多が原因と言われています。それぞれの見分け方は下記の通りになります。

乾性フケ
  • ・小さな白いパラパラとしたフケ
  • ・頭皮がカサカサしている
  • ・乾燥肌
  • ・かゆい
脂性フケ
  • ・髪の毛や頭皮に大きめのフケ
  • ・頭皮を掻くと爪の間に黄色いカスのようなものがつく
  • ・頭皮が脂っぽい
  • ・オイリー肌
  • ・かゆい

頭皮を守る基本のシャンプー方法

間違ったシャンプー方法はフケの原因になります。正しいシャンプー方法で、頭皮をしっかり守りましょう。まず、シャンプーの前にはブラッシングをします。ブラッシングをすると髪の毛についた埃等をある程度落とすことができます。次に38℃くらいのお湯で髪の毛を予洗いします。熱すぎるお湯は頭皮の乾燥につながるので気をつけてください。予洗いでは皮脂もある程度流せます。シャンプーはしっかり泡立てましょう。きめ細かい泡はクッションのような役割をし、洗っている時の摩擦から髪の毛を守ってくれます。また、シャンプーで洗う時は髪の毛を洗うというのではなく、頭皮を洗うイメージで。爪を立てず、指の腹で頭皮をマッサージしながら余分な皮脂汚れを取ります。すすぎは同じく38℃くらいのお湯でしっかりと行いましょう。リンスやトリートメントは頭皮にはつけないようにしましょう。髪の毛のみにつけ、こちらもしっかり洗い流します。

シャンプーで注意すべきこと

頭皮のことを意識しながらシャンプー選びをしているでしょうか。シャンプーにはさまざまな成分が入っています。その成分があなたのフケのタイプに合っていなければフケを改善させることが難しくなってしまいます。フケのタイプごとに注意すべきことをまとめました。

乾性フケの場合
洗浄力の強いシャンプーを使っていたり、洗いすぎてしまっていたりすると、頭皮は必要な皮脂まで奪われて乾燥してしまいます。乾性フケの人には洗浄力の強いシャンプーはオススメできません。人間の肌になじみやすくて優しい洗い上がりのアミノ酸系シャンプーを使用しましょう。シャンプーをする際には頭皮をマッサージしながら行うと血行も良くなり、頭皮に栄養が行き渡るようになり、健康な頭皮につながります。また、シャンプーの後には頭皮の保湿をしっかり行うことも忘れないようにしましょう。
脂性フケの場合
皮脂過多が原因の脂性フケですが、ベタベタした頭皮をさっぱりさせたいという気持ちから、洗い過ぎてしまう人も多くいらっしゃいます。実はこれは逆効果です。頭皮にはある程度の皮脂が必要です。それが洗い過ぎによって皮脂が足りなくなってしまうと、それを補おうと過剰に皮脂が分泌されてしまうのです。すると過剰に分泌された皮脂を好むマラセチア菌が増殖し、フケやかゆみの原因となったり脂漏性皮膚炎を起こしてしまいます。洗浄力の強いシャンプーでゴシゴシ洗うのではなく、アミノ酸系シャンプーのような頭皮に優しいシャンプーで指の腹で皮脂を押し出すように洗います。専用のブラシを使うのも良いでしょう。ただし、頭皮を傷つけないようにしてください。またマラセチア菌を抑制する薬用シャンプー等を使うのもオススメです。洗髪後は自然乾燥ではなく、ドライヤーで根元からしっかり乾かしましょう。湿気がこもった状態の頭皮は雑菌が増える原因となってしまいます。

フケに効く治療薬

フケで皮膚科等の病院を受診した時に処方される薬にはどのようなものがあるのでしょうか。またフケに効く市販薬等、フケに効く治療薬について解説します。

乾性フケの場合
乾性フケで処方されるのは、ワセリン、尿素、ヘパリン類似物質等の頭皮の乾燥を防ぐ効果のあるものです。それぞれの効果は下記の通りになります。
有効成分効果ワセリン皮膚表面に油分の膜を作り、角質層の水分蒸発を防ぐことで、皮膚の乾燥や外的刺激から皮膚を守る働きがある。尿素角質層の中にもともと含まれている天然保湿成分、ただし肌への含有はごく微量。保湿効果のほかにタンパク質を分解する働きがあり、硬くなったタンパク質の一種である角質を分解し肌を柔らかくする働きもある。ヘパリン類似物質体内にあるヘパリンという物質と似た成分。保湿・血行促進・抗炎症作用の3つの働きがあり、乾燥肌に効果がある。一時的な保湿とは異なり、肌の内側から新陳代謝を促し、弱った細胞を修復する作用がある。
脂性フケの場合
脂性フケの場合、その原因菌であるマラセチア菌の増殖を抑制するケトコナゾール、ゲンタマイシン硫酸塩等を有効成分とした抗菌薬が処方されます。なお、脂漏性皮膚炎と診断されるとステロイド薬等も処方される場合があります。
有効成分効果ケトコナゾール真菌(カビ)の細胞膜を構成する物質エルゴステロールの合成を阻害する働きがあり、真菌(カビ)の増殖を抑制してくれる。ゲンタマイシン硫酸塩細菌のタンパク合成を阻害することで、原因菌を殺菌・除去してくれる。抗生物質が含まれており、さまざまな皮膚感染症の治療にも用いられている。

市販薬

乾性フケで処方されるワセリンや尿素、ヘパリン類似物質等が含まれているものは市販されていますが、脂性フケで処方されるケトコナゾールやゲンタマイシン硫酸塩は市販されていません。かゆみを抑える効果のあるもの等は市販されていますが、菌が原因の場合、やはり医師の判断のもと正しい治療が必要となります。早めに完治させるためにも症状によっては皮膚科を受診しましょう。

まとめ

フケを治すためのシャンプー方法や治療薬について説明してきましたがいかがでしたか。フケが出ているということは頭皮が健康ではないサインです。毎日のシャンプーから見直し、早めに健康な頭皮に戻してあげましょう。また、病院を受診することで市販されていない効果的な治療薬で治療することもできます。自己判断やセルフケアだけに頼らず、専門の医師に相談することも時には必要です。