その頭皮のかゆみはストレスかも?仕組みと解消法

頭皮にかゆみを感じた経験は誰しもが持っていることと思います。でも、その理由について考えたことはありますか?ひょっとしたら、頭皮にかゆみを感じているのと同じタイミングで、心はストレスを感じているかもしれません。今回は、ストレスとかゆみの関係についてご紹介します。

皮脂の分泌が多くなる

正常な頭皮の表面は弱酸性に保たれています。しかし、皮脂は酸性であるため、過剰に分泌されることで頭皮への刺激となってしまいます。皮脂の分泌が多くなることとストレスとの関連性は“交感神経”にあります。交感神経はストレスや緊張を感じた時に働き、汗や皮脂を過剰に分泌してしまうという性質があるのです。ストレス⇒皮脂の過剰分泌⇒かゆみ⇒ストレス という悪循環に陥らないよう、早めのケアが必要です。

免疫力の低下

ストレスが皮脂分泌を増やすとご紹介しましたが、ストレスによって“免疫力”を低下させてしまうこともあります。免疫力は、雑菌やウイルスから体を守る大切な働きであることは知られている通りです。またストレスによって免疫力が低下することで、頭皮の常在菌が通常よりも増えてしまい、それがかゆみにつながってしまうことがあります。

ジヒドロテストステロンの影響

ジヒドロテストステロンとは、男性ホルモンの一種です。毛髪の元となる毛母細胞の働きを低下させる作用があることから、抜け毛・薄毛につながる恐れのあるホルモンとも言われています。ジヒドロテストステロンは、同じく男性ホルモンの一種であるテストステロンと5αリダクターゼという酵素とが結びついた時に生成されます。テストステロンは男性にはもちろん、女性にも少量ですが分泌されている一般的なホルモンです。テストステロン自体が頭皮に悪いものではありません。毛髪に対して悪影響を及ぼすのはあくまでも「テストステロンからジヒドロテストステロンへ変化してから」ということになるので、テストステロンと5αリダクターゼとの結合を防ぐことが大切なのです。ここで重要なのが“ストレス”です。「5αリダクターゼが過剰に発生する大きな原因となっているのはストレスである」という説が有力であると言われているためです。

ストレス解消がかゆみ対策のカギ

5αリダクターゼを発生させ、テストステロンをジヒドロテストステロンへと変化させてしまうストレス。その中には精神的なストレスだけでなく、生活習慣や食生活の乱れによる肉体的なストレスも含まれます。どちらのストレスも上手に解消しながら、頭皮のかゆみを軽減させるには、以下のようなことに注意してみてください。

・5αリダクターゼ抑制に効果的な食生活
⇒バランスの良い食事の中に、5αリダクターゼを抑制する効果のある亜鉛・イソフラボンなどの栄養素を取り入れてみてください。亜鉛を多く含む食品(カキ、牛肉、胚芽など)やイソフラボンを多く含む食品(納豆、豆腐、豆乳など)を使ったメニューがおすすめです。急に食事内容を改善することが難しい場合は、サプリメントなどで補うのも一つの方法です。
・質の良い睡眠
⇒睡眠はテストステロンや5αリダクターゼの量を左右する要因です。良質な睡眠をとるために、就寝前にカフェインやアルコールを摂取することは避け、体に合った枕や布団で眠るようにしましょう。
・適度な運動や趣味の時間
⇒適度に運動をしたり、趣味に打ち込んだりしてストレスを軽減させるのも効果的です。本格的に体を動かすのが難しいのであれば、簡単なストレッチや軽いウォーキングなどでもOKです。オンとオフを切り替えて、ぜひ趣味も楽しみましょう。

ヘアケアを見直す

ヘアケアの中でも特に気を付けなければいけないのがシャンプーの仕方です。以下のような点に注意して、正しいシャンプーを行いましょう。

・アミノ酸系のシャンプーを使う
⇒シャンプーにはいろいろな成分が配合されていますが、その中には頭皮の刺激となってしまうものもあります。頭皮が弱っていると感じたら、肌にやさしいアミノ酸系のシャンプーを選んでみましょう。
・指の腹を使ってやさしく洗う
⇒かゆみがあるからと言って爪を立てて乱暴に洗うのはNG。頭皮を傷付け、炎症やかゆみを促進する要因となってしまいます。まずは頭皮全体をマッサージするようにお湯で濡らします。その後、シャンプーを泡立ててから指の腹でやさしくマッサージするように頭皮を洗うのが正しいシャンプーの手順です。日常的に整髪料などを使っている場合は、そちらもきちんと落とすようにしましょう。
・洗った後は丁寧にすすぐ
⇒シャンプー、リンス、コンディショナーなどはいずれもきちんとすすぐようにしましょう。洗い残しやすすぎ残しがあると、それが原因でかゆみが起こってしまう場合があります。
・洗髪後はきちんと乾かす
⇒自然乾燥派の人もいるようですが、洗髪後はドライヤーできちんとか乾かすことをおすすめします。髪を生乾きのまま放置してすると、雑菌が繁殖してかゆみが起こりやすくなるだけでなく、においの元にもなります。やさしくタオルドライをした後、きちんとドライヤーで乾かすというのが理想です。

リラックスグッズを使う

先ほど、「5αリダクターゼの分泌を促進する交感神経は緊張・ストレス状態の時に働く」とご紹介しましたが、それとは逆にリラックスしている時や心身の状態を回復している時に作用するのが副交感神経です。副交感神経が優位になっていると自律神経が整い、心や体のストレスが軽減されます。その状態を作り出すための補助としてリラックスグッズを使うのもとても効果的です。アロマやマッサージグッズ、ヒーリングミュージック、ハーブティーなど、お気に入りのリラックスグッズの力を借りてストレスを解消しましょう。

まとめ

ストレスと聞くと「精神的なもの」というイメージを持っている人が多いようですが、実はホルモンや頭皮にまで影響を及ぼすものであったことがわかりました。単なるイライラと軽視せず、できる限り解消して快適な毎日を送りましょう。