敏感肌・アトピーに適したシャンプーの選び方と洗い方

敏感肌やアトピー肌で、なかなか自分に合うシャンプーが見つからないと悩んでいませんか。敏感肌、アトピー肌の頭皮の状態に合わせたシャンプー選び、洗い方について解説します。

敏感肌やアトピー肌の頭皮の状態とは

敏感肌やアトピー肌の人は肌のバリア機能が低下している状態なので、保湿力も弱くなっています。そのため、頭皮も外からの刺激に弱いうえ、乾燥しやすく、フケ、かゆみや湿疹、炎症などのトラブルも多くなります。特にシャンプーは、頭皮に直接刺激を与えるので、どのようなものを選ぶのかが重要なポイントとなります。

オススメはアミノ酸系シャンプー

アミノ酸系シャンプーは、汚れを落とす成分としてアミノ酸を使用したシャンプーです。アミノ酸は人間の体を構成している基本成分なので、体や髪の毛、頭皮にやさしくなじみます。成分表示に記載されている成分が少ないものの方がシンプルなシャンプーなのでオススメです。アミノ酸系シャンプーの泡立ちや指通りなどの洗い上がりは、市販のシャンプーに比べて物足りないかもしれません。それは低刺激であるからですが、それでも汚れや余分な皮脂はきちんと落とし、必要な皮脂をしっかり残してくれています。また保湿力も高いため、乾燥しがちな頭皮にも適しています。

シャンプー選びで注意すべきこと

バリア機能が低下しカサカサに乾燥している頭皮は、使用するシャンプーに含まれる界面活性剤や添加物が入り込みやすい状態になっています。そのため、使用するシャンプーに配合されている成分がどのようなものなのか、チェックすることが大切です。シャンプー選びのポイントは下記の2つになります。

1.洗浄力が強すぎない
敏感肌やアトピー肌にとって、洗浄力が強いシャンプーは症状を悪化させてしまう可能性があるので避けたいものです。洗浄力が強いと、必要な皮脂も洗い取ってしまいます。成分表示に「硫酸」と記載されているものは、刺激が強い成分なのでできるだけ避けるようにしましょう。
2.アレルギーにも注意
成分表に〇〇エキス、〇〇油などと記載されているものは植物エキスや植物油のことです。天然のものから抽出されているものなので、安全に使用できると言われています。しかし、体質によってはこのような成分が肌に合わず、アレルギーやかぶれ、炎症が起きてしまう場合があります。配合されている成分が自分の体質に合っているのかもチェックし、パッチテストも行うようにしましょう。

「無添加」「防腐剤フリー」の落とし穴

「無添加」「防腐剤フリー」と聞くと添加物や防腐剤が一切入っていないと思いがちですが、実はそうではありません。「無添加」「防腐剤フリー」の基準について説明します。

・「無添加」とは
「無添加」とは旧表示指定成分が含まれていないという意味になります。旧表示指定成分とは、旧厚生省が1980年に、体に影響やトラブルを起こす可能性があるものとして定めた103種類の成分です。旧表示指定成分が定められてからかなりの年月が経ち、その時には存在していなかった成分もたくさん作られました。その中には体に害を与える可能性があるものもあります。しかし、旧表示指定成分に記載されていなければ、たとえその成分が体に害を与えるものであっても「無添加」と謳うことができます。このように「無添加だから安心」というわけではないのです。含まれている成分を理解し、「無添加」という言葉に惑わされないようにしましょう。
・「防腐剤フリー」とは
防腐剤の中でも有名なのが「パラベン」や「フェノキシエタノール」でしょう。「パラベンフリー」もよく耳にしますが、パラベンが入っていないかわりに、他の防腐剤がたくさん入っている可能性があります。防腐剤が入っていなければすぐに腐ってしまうからです。「防腐剤フリー」であれば、使用期限が記載されていたり、その品質をキープするために使い切りタイプだったり、完全密閉タイプなどの特別なパッケージを施しているはずです。また、シャンプーには化粧品に分類されるものと医薬部薬品に分類されるものの2種類があります。この分類によって、成分の表示方法が異なってきます。2001年の薬事法第61条によって、旧表示指定成分は廃止され、化粧品に分類されるシャンプーは全成分を記載するように義務づけられました。しかし医薬部外品に分類されるシャンプーは、旧指定表示成分が含まれている時のみ表示することになっています。そのため、医薬部外品のシャンプーの場合、成分表示だけでは判断が難しい場合があります。また、化粧品に分類されるシャンプーでもキャリーオーバーと言って、実際成分として含まれているにも関わらず、成分表示に記載しなくても良い場合があります。キャリーオーバーとは、原料を精製・栽培する時に使った他の成分の残留物のことです。例えばある1つの原料を育てる時に、農薬や化学肥料を使うとします。これらは原料に残ったままになるので、農薬や化学肥料が残留物、すなわちキャリーオーバーとなるのです。また製造の工程で使用した防腐剤などの化学物質も、残留物になることがあります。キャリーオーバーはごく少量と言われてはいますが、敏感肌やアトピー肌で避けたい成分がある場合は、メーカーのホームページや問い合わせをして確認しないと知ることができません。

成分表示でチェックするべきこと

成分表には配合量の多いものから記載することになっており、ほとんどのシャンプーが1番目は水になります。そのため、2番目以降の成分を注意してみるようにしましょう。下記、特に気をつけたい成分を説明しますので、それを参考にしてください。また、香料や着色料はまとめて最後に記載されており、天然物でも合成物でも「香料」という表記となって判別できないため、こちらにも注意が必要です。では頭皮への刺激が少ないシャンプーを選ぶ時に、注意したい成分について説明します。

・ラウリル硫酸Na
発泡剤や乳化剤、洗浄剤といった役割をするものとして、シャンプーやボディーソープ、歯磨き粉、掃除用の洗剤などに入っている陰イオン性界面活性剤。小さな分子なので隙間にしっかり入り込み、さらに洗浄力、脱脂力が強いので皮脂や汚れ、埃などをしっかり落とすことができます。ですがその分、皮膚に強い刺激を与えてしまいます。最近では石油由来のラウリル硫酸Naはあまり使用されなくなっており、植物由来(ヤシ油など)に切り替わりつつあります。
・ラウレス硫酸Na
ラウリル硫酸Naと同じく発泡剤、洗浄剤といった役割をするものとして、シャンプーやボディーソープ、歯磨き粉、掃除用の洗剤などに入っている陰イオン性界面活性剤。ラウリル硫酸Naよりも分子が大きいので浸透力は衰えるものの、洗浄力や脱脂力は強く、皮膚に刺激を与えます。
・オレフィン(C14-16)スルホン酸Na
「硫酸」とついていませんが、ラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Naと同様の働きがあり、刺激は弱くなります。原材料はヤシ油などの植物油。そのため、石油系界面活性剤不使用と言われているものには、ラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Naのかわりにこのオレフィン(C14-16)スルホン酸Naが使用されていることが多いのです。洗浄力、脱脂力は強い界面活性剤です。
なぜ上記のような成分が入っているのか
洗浄力が強く、皮膚に刺激を与えると言われているのにこのような成分が入っている理由は、使用感にあります。泡立ちが良く、汚れが落ちれば、しっかりと洗えて「きれいになった感じ」を与えます。「髪の毛を洗う」「歯を磨く」「食器を洗う」、このような場面では「きれいになった感じ」が消費者にとっては重要とされる傾向にあります。しかし、その洗浄力や脱脂力は皮膚にとっては良いものとは言えません。加えて、ラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Na、オレフィン(C14-16)スルホン酸Naは原材料が安価なので、商品も安価となり消費者にとっては魅力を感じます。「汚れがよく落ちるから」「安いから」だけで選ぶのではなく、成分表示をチェックし、自分にとって良いものを選択していきましょう。

シャンプー法

シャンプーをする方法を間違ってしまうときちんと汚れを落とすことができなかったり、頭皮を傷つけて洗ったりしている場合もあります。頭皮に負担をかけない正しいシャンプー方法で洗いましょう。

  • 1.シャンプー前にはブラッシングし、髪の毛についている汚れや埃を落とす
  • 2.38℃くらいの熱すぎないお湯で、地肌までしっかり濡らして洗い、頭皮や髪の毛についた皮脂や汚れ、埃を落とす
  • 3.しっかり泡立てたシャンプーで地肌をしっかり洗う。指の腹で円を描くように頭皮をマッサージしたり、ジグザグとした動きも加えたりして、頭皮を動かすイメージで洗っていく
  • 4.シャンプー剤の洗い残しはフケやかゆみの原因になるので、熱すぎないお湯でしっかり洗い流す
  • 5.リンスやトリートメントは頭皮につけず、すすぎはしっかり行う
  • 6.タオルドライとドライヤーで乾かす
髪を洗う時のお湯の温度にも注意!
髪の毛を洗う時のお湯の温度を意識したことがありますか?実はお湯の温度にも注意が必要です。熱すぎるお湯は頭皮の乾燥に繋がってしまいます。また、温度が低すぎると頭皮の毛穴が開きにくく、皮脂汚れを落とすことができなくなってしまいます。髪の毛を洗う時の温度は38~40℃くらいがベストです。

まとめ

いかがでしたか。敏感肌やアトピー肌の方の皮膚は刺激を受けやすいため、シャンプー選びは難しいかもしれません。「無添加」や「防腐剤フリー」などの言葉だけで判断するのではなく、そこに含まれている成分をしっかりチェックすることが大切です。配合されている成分について調べながら、自分に合ったシャンプーを選んでみてください。そして、正しいシャンプー方法で頭皮をいたわっていきましょう。