頭皮の脂漏性皮膚炎でかゆみがある場合の対処法

脂漏性皮膚炎でかゆみが辛い!今すぐどうにかしたい!という人へ。なぜかゆみが起きているのかという原因を知ることで、適切な対策をしましょう。今すぐかゆみへ効果の出る薬やシャンプーなどの対処法のほか、脂漏性皮膚炎を治すためのアプローチを紹介します。

脂漏性皮膚炎とかゆみの関係

脂漏性皮膚炎は皮脂の過剰分泌により皮脂を好むマセラチア菌が異常繁殖し、起きてしまう皮膚炎のことです。マセラチア菌は真菌で、全身の毛穴などに存在するので特別な菌というわけではありません。そのため、皮脂バランスが崩れることで誰でもかかり得る病気です。

・なぜかゆみが起こるのか
マセラチア菌が皮脂中の中性脂肪を分解する時に出す脂肪酸が、頭皮を刺激し炎症を起こします。炎症を起こした皮膚はどんどん荒れてしまい、かゆみが発生するのです。また、荒れてしまった皮膚は外部刺激からも弱くなるため、かゆみはより発生しやすくなります。かゆみが発生すると掻きたくなりますが、掻くことで知覚神経を刺激し、かゆみを更に広げてしまいます。
・かゆみが無い場合
かゆみがまだ発生していないのは炎症がひどくなっていないからと考えられます。皮脂が多くなり、頭頂部などにフケが気になり始めた方は脂漏性皮膚炎の可能性がありますので早めに病院へ行くようにしましょう。ひどくない状態だと治るのも早いです。

我慢できないかゆみへの対処法

掻いてしまうことにより、肥満細胞からヒスタミンという物質が分泌されます。このヒスタミンは神経を刺激し更にかゆみを起こします。かゆみはなかなか我慢できません。ですが、一度掻いてしまうと痒みも症状も悪化しますので、我慢せずに皮膚科へ行き、薬を貰ってくることをおすすめします。かゆみがひどい場合にはステロイド剤が出ることもありますが、医師の指示通り使えば大丈夫ですし、ひどくなっていなければ抗ヒスタミン剤を使用する場合もあります。

かゆみに効く薬

・ステロイド剤
免疫を抑制し、炎症を抑える作用があります。同時にアレルギーを抑えてくれる働きがあり、外部刺激への過剰反応も抑えます。作用が強くよく効きますが、副作用もあるため、医師の指定通りに使用する必要があります。
・抗ヒスタミン剤
かゆみの原因物質であるヒスタミンの作用を抑え、かゆみを和らげます。塗り薬と飲み薬がありますが、飲み始めてから効くまでにしばらく時間がかかる(1か月程度)こともあります。
・薬の使い方
ステロイド剤は作用が強くなれば強いほど副作用もありますので、症状にあわせて作用の強さを選ぶ必要があります。副作用を恐れて弱いものを使った場合、かゆみが収まらず、つらい思いをします。人によって効く薬の強さが異なりますのでまずは病院で薬を処方してもらいましょう。最初に強度の高いものをしっかりと使用し、徐々に減らしていくのが効果的です。効くからといって、いつまでも強度の高い薬を使ったり、逆に心配だからと言って少量しか使わなかったり、効かない薬を使い続けるなどといったことがないよう、きちんと医師の指示に従いましょう。かゆみがおさまってくれば抗真菌剤だけの処方に切り替えられます。

かゆみに効くシャンプー

使ったシャンプーが原因で脂漏性皮膚炎になる方もいるので、シャンプー剤選びは慎重に行いましょう。洗浄力が強すぎると皮脂の分泌が多くなる場合がありますので、なるべく洗浄力の優しいシャンプーを選ぶのがおすすめです。絶対に使わない方が良いという成分は特にはありませんが、ラウリル硫酸Naなどの高い洗浄力がある合成界面活性剤や、頭皮をカバーしてしまうシリコンなどの成分が入っているものはできれば避けてください。脂漏性皮膚炎が出来ている時は刺激に弱いので、刺激が少ないアミノ酸系の洗浄成分を使ったものを選んでも良いでしょう。合うシャンプーは人によって異なりますので、自分に合った使いやすいシャンプー選びが大切です。

脂漏性皮膚炎を治すためのアプローチ

脂漏性皮膚炎を治すためには、まず病院で専門医に診てもらうのが一番です。医者は知識が豊富ですし、普通薬局では買えない薬をいただけます。やはり医者の処方してくれる薬の方が効きますし、結果的に早く治ります。一時的にかゆみがおさまったように思えても、慢性化しやすい病気のため再発する可能性も高いのです。脂漏性皮膚炎は頭皮のフケやかゆみが主な症状ですのでなかなか病院へ行きづらいという方も多いようですが、早めに病院へ行くことによってきちんと治すことができます。

自宅でできる対処法

抗真菌薬であるケトコナゾールの概要はカビ菌を殺菌するということです。かゆみを抑え、赤みを落ちつかせる効果もありますが効くまでに時間がかかります。ケトコナゾールは塗り薬である為、副作用も少なく安心して使用が可能です。副作用として赤みやかゆみが出ることがありますが、使用を中止するとすぐにおさまります。

ブラッシング後は…?ブラシの管理方法

1.洗髪
自分に合ったシャンプーを使用することが必要です。頭皮が荒れてしまった方はまず、自分に合ったシャンプーに替えるだけでも状態がずいぶん変わってきます。また、正しい洗髪方法を身につけましょう。洗っている最中は指の腹で、すすぎはしっかりと行いましょう。頭皮に優しいとされる洗髪方法には、お湯でシャンプーをする湯シャンやお酢でシャンプーをする酢シャンなどもあります。シャンプーの刺激が心配でこの方法を試そうとする方もいらっしゃるようですが、お湯やお酢では繁殖したマセラチア菌を殺菌することができないため、この方法はおすすめできません。石鹸カスが洗い残しとして頭皮に残りやすいため、石鹸シャンプーや石鹸で頭皮を洗うことも避けたほうが良いでしょう。
石鹸はアルカリ性ですので、弱酸性の頭皮にとっては刺激になります。頭皮が乾燥しやすい方は頭皮用の化粧水なども発売されていますので、肌に合うものを洗髪後に使用することをおすすめします。ただし脂漏性皮膚炎の場合は刺激になってしまう可能性もありますので、医師に言われた通りのケアをするようにしましょう。
2.食事
偏った食生活は皮脂の分泌を過剰にする場合があります。野菜中心のきちんとした食事を摂りましょう。またビタミンBは過剰に出る皮脂の分解を助けますので、脂漏性皮膚炎の方はなるべく摂ると良いでしょう。砂糖を多く使った食べ物や、油っぽい食べ物は皮脂が出やすくなります。
3.紫外線
紫外線は頭皮の刺激になります。帽子などをかぶり、外部刺激から頭皮を守りましょう。
4.睡眠
睡眠をきちんととることで、肌のうまれかわりを助けることができます。22時から2時まではゴールデンタイムと呼ばれ、ターンオーバーが活発に行われる時間ですので、できればきちんと睡眠をとるようにしましょう。
5.ストレスをためない
ストレスはホルモンバランスを崩します。ホルモンバランスが崩れると男性ホルモンの働きが活発になり皮脂が多量に分泌されることにより、脂漏性皮膚炎になる場合があります。程良く運動するなど、ストレスを上手に発散しましょう。

まとめ

かゆみのある脂漏性皮膚炎についてまとめてまいりましたがいかがでしたか。脂漏性皮膚炎は誰にでもなり得る病気です。また、気になる場所ですが、なかなか病院へ行かない方も多いです。慢性化しやすいので、気になる方は是非早めに皮膚科へいってみてくださいね。