アトピーによるひどいフケとかゆみを改善する方法

掃除に困るほどの大量のフケ…アトピーで頭皮がかゆくてフケもすごく悩んでいる人は多いと思います。大切なのは、肌を乾燥から守ること。アトピーの場合は、普通のフケと発生原理が異なるので、対処法もまた少し異なります。詳しく解説します。

アトピーとフケ・かゆみの原因と関係

アトピー性皮膚炎

・アトピー性皮膚炎とは
もともと皮膚のバリア機能などが弱く、皮膚刺激に敏感に反応してしまう方が多いです。皮膚はもともと外部の刺激から肌を守り、内側にある水分を蒸発させないという役目を持っています。ですがアトピー性皮膚炎の方は皮膚が薄く、内側にある水分が蒸発してしまいやすいので乾燥してしまいます。乾燥することによりかゆみが発生し、掻いてしまうことで肌が傷つきさらにバリア機能が低下します。ですのでアトピー性皮膚炎の方は、なるべく肌が乾燥しないよう保湿を心掛ける必要があります。
・アトピーのフケについて
アトピー性皮膚炎のフケはなぜ発生するのでしょうか。皮膚が薄くもともと乾燥しやすい体質ですので、シャンプーなどによって頭皮の皮脂が奪われて乾燥し、かゆみになってしまう場合も考えられます。乾燥した部分は正常に肌のターンオーバーが行われない為、未熟な皮膚がはがれ落ち、フケになります。この場合は乾燥が原因なので、細かな乾燥したフケが出ます。またアトピー性皮膚炎は、もともとアレルギー反応を起こしやすい体質の方がなりやすいと言われています。アレルギー反応というのは、体に備わっている免疫機能が過敏に反応することで、かゆみなどを引き起こすというものです。こういった乾燥やアレルギー反応から、我慢できないほどのかゆみを感じ掻きむしってしまうと、傷になった部分での雑菌感染や、紫外線などの外部からの刺激により、どんどん傷が悪化します。そこからじゅくじゅくした大きなフケや頭皮のかさぶたになってしまいます。

アトピー性皮膚炎以外で出てしまうフケについて

・脂漏性皮膚炎
頭皮に皮脂が過剰に分泌されることにより、皮脂を好むマセラチア菌という真菌が異常発生して起こる皮膚炎です。頭皮に皮脂が多い為、頭皮付近にフケの固まりが目立ちます。同時に炎症が起き、脂漏性発疹・かゆみを引き起こします。ひどくなると頭皮付近にかさぶたができます。清潔にしていれば治るというものではなく、慢性化しやすい病気ですので、皮膚科での診察・治療が必要です。
・カラーリングによるフケ
ヘアカラーをした後に、カラー剤の刺激により、頭皮が炎症を起こすことで出るフケです。ぴりぴりとカラー剤がしみるだけで済むこともありますが、ひどくなると水泡ができたり、かさぶたができたりします。このかさぶたがフケのように落ちてきます。一過性のものがほとんどですが、人によってはアレルギー性のかぶれを引き起こすこともありますので注意が必要です。
・ステロイド皮膚炎
ステロイド剤を常用し使い続けることによって起こる皮膚炎です。肌が徐々に薄くなるという症状が起きます。一時的に皮膚がかさかさしたり、赤みや腫れがひどくなりかゆみが悪化したりする場合があります。ステロイド剤を長く使用し、こういった副作用が出る場合は使用を止め、医師の診察を受けましょう。

アトピーのフケ・かゆみを抑える方法

・フケが乾燥した細かいもので、かゆみがそこまで強くない場合
アトピーの方はひどい乾燥肌で外部からの刺激に弱い為、なるべく低刺激のシャンプーを使用するようにしましょう。洗浄力の高いシャンプーは皮脂を奪ってしまうので、アミノ酸系のシャンプーを選ぶと良いです。お湯の温度も38度位と少しぬるい位が頭皮に負担がかかりません。爪をたててごしごし洗ってしまうと、頭皮に傷がつき悪化しますので、優しく洗います。
・フケが大きくなりかゆみがひどい場合
頭皮に傷口ができ、悪化している状態ですのですぐに病院へ行きましょう。皮膚科で薬を処方していただくことが一番の対策です。

今使っているのはNG!?シャンプーの選び方

乾燥肌とは皮脂が足りていない肌のことを指します。また脂性肌とは皮脂が過剰に分泌された肌のことを言います。そのどちらにも共通することは、皮脂の分泌が適正に行われていない、ということです。そこからも分かるように、皮脂の状態を正常に保つことができるかどうかという点が重要で、シャンプーを選ぶ際にも求められることです。では、どんなシャンプーを選べば良いのでしょうか。洗浄力が強いシャンプーは、皮脂を過剰にとることで頭皮を乾燥させてしまいます。そのまま皮脂が分泌されなければ、頭皮は乾燥肌になります。また、皮脂が出ているのに頭皮を洗わないでいると脂性肌になってしまいますので、しっかりとした洗髪が必要です。ですが、しっかり洗っているのに皮脂がどんどん出てくるという場合は、乾燥した頭皮を潤そうとして皮脂が過剰に出ているのかもしれません。自分の頭皮の状態に合ったシャンプーを選ぶことは、頭皮環境を正常に保つ為にとても大切なことです。ですので自分の頭皮が乾燥したりべたついたりしている・かゆみやフケが出るなどの悩みがある場合は、シャンプーを変えることで解決できることもあります。

・乾燥肌用のシャンプーを選ぶ時に注意したいこと
乾燥肌用のシャンプーはできれば洗浄成分の優しいものを選ぶことをおすすめします。乾燥により赤みやかゆみが出てしまっている状態は、頭皮が敏感になってしまっているので、外部からの刺激を受けやすいです。界面活性剤は脂と水を混ぜて皮脂を落としてくれる成分ですが、これが強すぎると皮脂を奪いすぎてしまい、頭皮がさらに乾燥して赤みやかゆみを悪化させてしまいます。一般的にアミノ酸系シャンプーは洗浄力が優しく乾燥肌の方でも使用しやすいと言われています。それは髪の毛と同じ成分であるアミノ酸を由来とした界面活性剤を使用し、人間の皮膚や髪の毛と同じ弱酸性であるためです。アミノ酸系シャンプーの見分け方は、成分表に「ココイルメチルアラニンNa、ココイルグルタミン酸Na、ラウロイルメチルアラニンNa」などの成分が書かれています。またスカルプDのDメディカルに使われているアミノウオッシュ+という洗浄成分は、頭皮を洗っても洗浄後に水分蒸発量が少なく、頭皮を乾燥しにくくしてくれるので、乾燥肌で悩んでいる方にはおすすめです。
・脂性肌用のシャンプーを選ぶ時に注意したいこと
脂性肌の状態は皮脂が多いため、皮脂をしっかり洗い流すことが大切です。皮脂が頭皮に残ると、酸化し嫌なニオイの元になったりり、毛穴が詰まることで頭皮ニキビなどの原因になることも。そのまま放っておくと抜け毛や薄毛の原因に繋がる場合もあります。
また、毎日シャンプーをして皮脂を取り除いているはずなのに、皮脂が多いという方もは要注意です。もしかすると、洗いすぎで頭皮が乾燥している可能性も。
洗いすぎることで頭皮が乾燥すると、それを潤そうと皮脂が過剰に分泌され、ますます皮脂が多くなってしまうことがあるのです。この場合、いくら流しても皮脂はどんどん分泌されてしまいます。このように毎日しっかり洗っているのに皮脂がどんどん出てきてしまう、という場合はシャンプーの洗浄力を少し優しいものに変えてみるのおすすめ。
今使っているシャンプーが、高級アルコール系シャンプーや石鹸シャンプーである場合、ご自身の頭皮に対して洗浄力が強すぎるものかもしれません。石鹸シャンプーは、パッケージなどに「せっけん」など書かれているので分かりやすいですが、高級アルコール系シャンプーは聞きなれない言葉かもしれません。合成界面活性剤を使用したシャンプーで、ドラッグストアなどで多く見か掛けるシャンプーは、高級アルコール系シャンプーであることが多いのです。成分表に、ラウレス硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Naなどが書かれている場合には、このタイプです。 これらのタイプを使用していて、で皮脂が過剰に分泌している場合には、先ほどご紹介した洗浄力が優しいアミノ酸系シャンプーに一度変えてみるのも良いかもしれません。
頭皮の乾燥が改善されれば、皮脂の過剰な分泌が改善することが期待できます。また、赤みやかゆみが出てきている場合ですと、脂漏性皮膚炎の可能性もありますので、頭皮を殺菌してくれる力のあるシャンプーに買えるのがおすすめです。

洗髪方法

自分の頭皮に合った洗髪方法を選ぶことは大切です。基本的には一日に一度シャンプーとコンディショナーで洗髪します。ですが、頭皮が荒れてシャンプーが刺激になりすぎる場合、湯シャンというお湯だけで頭皮を洗う方法もあります。湯シャンする場合は、お湯を髪にかける前に必ずしっかりとブラッシングし、髪の毛についたほこりなどの汚れをしっかりととります。その後38度くらいのお湯で頭皮をマッサージするように、3分から5分程度洗髪します。お湯の温度が高すぎると皮脂を奪いすぎてしまうので、少しぬるめのお湯を使います。湯シャンをすると、かさかさに乾燥している状態の頭皮がだんだんと回復する方も多いようです。しかしそのままずっと湯シャンを続けていると、逆に頭皮のべたつきが気になってくる方もいるようなので、そのような場合はタイミングを見計らって、シャンプーとコンディショナーを使用しましょう。

頭皮ケア・保湿方法

スキンケアと同じで、頭皮も紫外線を浴びるとダメージを受けます。帽子をかぶるなどの対策をしましょう。洗髪する時は洗浄力の優しいアミノ酸系のシャンプーコンディショナーを使用し、頭皮をなるべく乾燥させないようにすることが大切です。シャンプーの中にはオリーブオイルやアルガンオイル、椿オイルなど様々な保湿成分が入ったものがあります。基本的にシャンプーは洗浄する目的で使用するものですが、乾燥をなるべく避けたい方はこういった保湿成分の入ったシャンプーを選ぶのも良いでしょう。ただ保湿成分が入っているからとてもしっとりする、というわけではありませんのであくまで補助的に考えてください。また、シャンプー後に髪をきちんと乾かさないでいると雑菌が発生しやすく、頭皮環境が悪化しますのでドライヤーを使いしっかりと頭皮を乾かします。頭皮にかゆみや炎症がある場合は薬を使う必要があります。アトピーの場合はスキンケアが難しく、ひどいかゆみにはステロイド剤を使用する場合もありますし、乾燥を防ぐ為に保湿剤が必要になることもあります。必ず病院に行き、医師の処方通りに薬を使用しましょう。

寝具
寝具は毎日使用しますので、清潔な状態に保つことが大切です。まくらカバーなどは特に雑菌が繁殖しやすく、その菌が頭皮の傷などへ感染し症状が悪化する場合もあります。寝具は常に清潔にしておきましょう。
食事
アトピー性皮膚炎を改善するには、バランスのとれた食生活も必要だと言われています。中でも白糖と油、香辛料など刺激のある食べ物などは避けた方が良いでしょう。ビタミンを多く含むかぼちゃやニラなどの野菜、またレバーや納豆なども、アトピー性皮膚炎の方におすすめの食材です。昔ながらの日本食のように、バランスのとれた食生活を心掛けましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。アトピー性皮膚炎は現代病とされており、ここ20年で患者は7倍に増加しています。食生活の欧米化・環境汚染やストレスなどが原因と言われています。一度かかってしまうと簡単には治らないかもしれませんが、対策をとることで悪化を防ぐことができます。きちんと予防ができるよう、生活習慣を今一度見直してみてはいかがでしょうか?